靴紐縛るから先行ってて

映画を見て思ったことを書いています

「さよなら歌舞伎町」テアトル新宿 ★★★★☆

「さよなら歌舞伎町」テアトル新宿 ★★★★☆

f:id:sata05:20150205103308j:plain

『さよなら歌舞伎町』予告編 - YouTube

 

「さよなら歌舞伎町」 劇場公開日 2015年1月24日

 

 

話題作に引く手あまたの染谷将太と、「もらとりあむタマ子」が高い評価を受けた前田敦子が初共演したオリジナル作品。廣木隆一監督がメガホンをとり、脚本を廣木監督の「ヴァイブレータ」「やわらかい生活」も手がけたベテラン脚本家の荒井晴彦と、「戦争と一人の女」の中野太が担当。自らを一流ホテルマンだと偽る、しがないラブホテル店長の徹と、ミュージシャンを目指す沙耶のカップルを中心に、新宿歌舞伎町のラブホテルに集う5組の男女の人生が交錯する1日を描いた群像劇。イ・ウヌ、忍成修吾大森南朋田口トモロヲ村上淳松重豊南果歩ら、いずれも実力派の俳優たちが共演している。

 

スタッフ

監督:廣木隆一

脚本:荒井晴彦

   中野太

製作:久保忠佳

   藤岡修

 

キャスト

染谷将太高橋徹

前田敦子:飯島沙耶

イ・ウヌ:イ・ヘナ

ロイ:アン・チョンス

樋井明日香:高橋美優

 

作品データ

製作年:2014年

製作国:日本

配給:東京テアトル

上映時間:135分

映倫区分:R15+

オフィシャルサイト:映画『さよなら歌舞伎町』公式サイト

 

(以上、さよなら歌舞伎町 : 作品情報 - 映画.comより引用)

 

「さよなら歌舞伎町」テアトル新宿

 評価:★★★★☆

 

今週観てきました。

面白かったです。

好きな映画です。

 

やっぱり、SFやアクションより、こういった日常を描いた自然体な作品が私は好きだということを改めて実感しました。

 

構えずに、良い意味でぼーっと観れるんです。

 

今も日本のどこかで起こっているであろう、何気ない日常の風景。

でも、そこから見えてくる人々の様々な思いは、

とても面白く、私に影響を与えます。

 

みんな色々な想いを抱えて生きているんだなと、実感します。

だから、大切な人を騙すこともするんです。

 

前田敦子染谷将太ということで、「A級俳優の大手シネコン系映画か」と偏見の目で見ていたのですが、予告編を見て引き込まれ、配給も単館系東京テアトル

 

私、新宿って好きな街ではなかったんですよ。

でもこの映画を観て見直しました。

特に歌舞伎町って、空気が湿ってて、地面が濡れてて、ゴミが落ちてて、そんなイメージ。

でも、そこにはちゃんと社会があって、様々な人間模様が見えました。

 

東京って、新宿って、通過点なんですかね。

路線図を見ても、新宿で乗り換えて何処かへ行くように、

新宿で一生懸命生きて、何処かへ。 

 

〈以下ネタバレあります。〉

 

舞台は新宿。

 

彼女にはお台場の一流ホテルで働いていると嘘をつき、歌舞伎町のラブホテルで働く高橋徹染谷将太)。その彼女ってのがミュージシャンを目指す飯島沙耶(前田敦子)。2人は同棲中だけどセックスレス

 

前田敦子と同棲しててセックスレスって!

 

予告映像にもあるように、構ってくれない徹に沙耶は「ねえ、しよ」と誘うのですが、「腹減った」と誤魔化し拒むのです。

 

前田敦子とのセックス拒むって!

 

 

物語は、徹が店長を務めるラブホテルを中心に、複数のカップルが織り成す人間模様を描く群像劇(グランドホテル方式)。

 

複数のカップルは以下の通り。

 

■韓国でブティックを開く為に彼氏にはホステスと言いつつデリヘルでお金を稼ぐイ・ヘナ(イ・ウヌ)と、韓国で蕎麦屋を開く為に飲食店で働きながら、日本人の女性と浮気をし、お小遣いを貰っているアン・チョンス(ロイ)。

 

■時効まで数日を残した犯罪者の池沢康夫(松重豊)を自宅でかくまりながら、ラブホテルで働く鈴木里美(南果歩)。

 

■家出した女子高生福本雛子(我妻三輪子)を騙してデリヘリ嬢にしようとする早瀬正也(忍成修吾)。

 

■刑事同士の雨宮影久(宮崎吐夢)と藤田理香子(河井青葉)の不倫カップル。

 

■カラダと引き換えにデビューの条件を与え、沙耶と共にやって来るレコード会社のプロデューサー竹中一樹(大森南朋)。

 

 

ラブホテルのスタッフ休憩室が、なんか良いんですよ。部室みたいで。

店長である徹の指示に嫌々従ったり、厳ついスタッフに指示を断られたり、良い感じで冷めてて。

 

知らない人のSEXの片付けは嫌だけど、ラブホテルみたいなアングラなバイトも経験として悪くないなと思った。

普通の飲食店でバイトしてても味わえない貴重な経験ができる。

 

 

要所要所のポイントとなっているのがSEXシーン。

物凄く生々しく、長い。

 

ヘナがデリヘルでお客さんと絡むシーンは特に長かった。

モザイクも使って、もやはアダルトビデオ。

R15+なだけあります。

 

刑事のSEXシーンはエロかった。

藤田理香子を演じた河井青葉さんが美人で魅力的。

 

 

この映画、SEX以外のもう一つのポイントが自転車かと。

 

徹と沙耶が2人乗りで街外れの自宅から中心部へと向かうシーン。

徹がラブホテルの仕事に嫌気がさし飛び出すシーン。

鈴木と池沢の逃亡シーン。

 

自転車に乗りたくなります。

 

 

一流ホテルへの就職に失敗し、歌舞伎町のラブホテルで働いている。

やりたくないことを嫌々やっている。

でも、店長という責任もある。

(染谷翔太もインタビューで言っていた)中途半端な徹。

 

それを絶妙に演じる染谷翔太の演技が上手い。

終始にやさぐれている様子が見て取れます。

外で煙草を吸いながら、立ちんぼに注意するシーンは面白かった。

一流ホテルで働いてたら、ありえないであろう言葉や口調なんです。

 

 

釜山国際映画祭で上映された際は、笑いがすごく起きたらしく、

私が観た際は、

妹の正体を徹が思わず口走りそうになるところ、

逃亡する鈴木の自転車に池澤が飛び乗るところ、

に笑いが起きてました。

 

 

徐々にそれぞれの素性が明らかになっていき、観ていて面白い。

なんで、この仕事をしているのか、なんでそんな生活しているのか。

 

徹とヘナがお互い、今の仕事について、

「やりたくてやってるんじゃない。」と打ち明け合うシーン。

 

徹の、

「俺はね、今こんなところで燻ってるけど、

ここにいる人間じゃないんだ。」

って言葉。

 

徹が「辞めてやる」と仕事を投げ出すシーン。

 

今の私には、ぐっと、ぐさっと刺さりました。

 

 

さよなら歌舞伎町、

このタイトルの意味、

最終的にはみんな、歌舞伎町からさよならするんです。

 

ヘナとチョンスは韓国へさよなら。

池澤と鈴木は時効を迎え、身を隠していた歌舞伎町のアパートから、逃亡生活からさよなら。

早瀬は福本に出会い仕事から足を洗い、福本は早瀬に出会い孤独からのさよなら。

刑事の雨宮と藤田は不倫関係にさよなら。

徹は塩釜に帰り、沙耶とさよなら。

 

沙耶の「待ってていいんだよね?」の問いには一切答えなかった。

徹が東京に、沙耶のもとに、戻るのか戻らないのかは描かれていません。

 

登場人物の「その後」を見たくなる恋愛映画です。

 

気持ちよさ半分、どこか切ない映画です。

 

 

帰りは花園神社に立ち寄り、歌舞伎町を通って、帰りました。

 

 

ああ、すごく時間かかりました。文章書くって難しいです。

頑張ります。