靴紐縛るから先行ってて

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「はじまりのうた」シネクイント ★★★★☆

「はじまりのうた」シネクイント ★★★★☆

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映画「はじまりのうた」予告編 - YouTube

 

「はじまりのうた」 劇場公開日:2015年2月7日

 

アカデミー歌曲賞を受賞した「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督が、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキーラ・ナイトレイ&「アベンジャーズ」「キッズ・オールライト」のマーク・ラファロ共演で描いたハートフルドラマ。イギリスからニューヨークへとやって来たシンガーソングライターのグレタは、恋人デイブに裏切られ失意のままライブハウスで歌っていたところを、落ち目の音楽プロデューサー、ダンに見出される。ダンに誘われてアルバムを制作することになったグレタは、ニューヨークの街角で次々とゲリラレコーディングを敢行していく。キーラがギターを演奏しながら歌声を初披露するほか、人気ロックバンド「Maroon 5」のアダム・レビーンがグレタの恋人デイブ役でスクリーンデビューを果たした。

 

スタッフ

監督:ジョン・カーニー

製作:アンソニー・ブレグマン

   トビン・アームブラスト

   ジャド・アパトー

製作総指揮:ナイジェル・シンクレア

 

キャスト

キーラ・ナイトレイ:グレタ

マーク・ラファロ:ダン

ヘイリー・スタインフェルド:バイオレット

アダム・レビーン:デイヴ

ジェームズ・コーデン:スティーヴ

 

作品データ

原題:Begin Again

製作年:2013年

製作国:アメリカ

配給:ポニーキャニオン

上映時間:104分

映倫区分:G

オフィシャルサイト:映画『はじまりのうた』公式サイト || 2.7 sat. シネクイント、新宿ピカデリーほか全国Roadshow

 

受賞歴

第87回 アカデミー賞(2015年)

 

(以上、はじまりのうた : 作品情報 - 映画.comより引用)

 

「はじまりのうた」 シネクイント

評価:★★★★☆

 

テラスハウス」、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」、「はじまりのうた」、映画デートするとなったら「はじまりのうた」を選んでくれる子がタイプです。

やっぱ音楽モノは映画館でしょ!ってことで観てきました。とは言え、公開から少し経っており、昨夜WOWOWぷらすと「アカデミー賞授賞式ソーシャルビューイング」にて、 映画評論家の松崎健夫さんが「現段階で今年一番面白い!」とおっしゃっていたので急いで。

音楽の力を感じさせてくれます。この映画では、音楽が人を繋ぎ、人を癒し、音楽が変化をもたらしてくれるのです。

恋に落ち込んだら、それを曲にしよう。会社がやってくれないなら、自分たちでやろう。音楽を通して人生を前向きに捉えることができます。

私は終始足でリズム刻んでました。それくらい胸高鳴る映画です。

今回はサントラを聴いてから映画を観てみました。

はじまりのうた-オリジナル・サウンドトラック

はじまりのうた-オリジナル・サウンドトラック

 

 

〈 以下、ネタバレします。 〉 

ライブハウスで弾き語りをするグレタ(キーラ・ナイトレイ)にダン(マーク・ラファロ)が惹かれるシーンから物語は始まります。予告編でも印象的な。

立ち上げたレーベル会社をクビになり、家庭も崩壊状態、ヤケ酒で酔っているダンは偶然入ったバーでのグレタの弾き語りに、ドラム、ピアノ、バイオリンなど、アレンジが聴こえ浮かぶのです。

この場面は、グレタとダン2つの視点から描かれており、非常に面白いです。グレタの視点の時は飽きた客席の様子が伝わり、ダンの視点では一転、グレタの曲が輝き、希望に満ちてくる。

ダンはステージを降りたグレタに名刺を渡すも軽く往なされます。というのも、彼氏の浮気が発覚し、家を飛び出し落ち込むグレタを想った友人の計らいで、半ば強引に1曲披露しただけ。ちなみに曲は「A Step You Can't Take Back」。


Keira Knightley - A Step You Can't Take Back ...

 

 グレタ「(デビューに興味はない)

     私は音楽を人の為にはやっていないの。

     自分の為、そして猫の為にやっているの。」

 ダン 「猫?猫は喜んでるのか?」

 グレタ「ええ、喉を鳴らすの。」

 ダン 「ブーイングじゃなくて?」

 グレタ「そんな趣味悪くないわ。」

 

グレタの彼氏デイヴ(アダム・レヴィーン)は曲が当たりメジャーデビュー。その曲は2人の共作であり、デイヴはグレタの音楽の才能も認めており、グレタ同行の打ち合わせでは、

  デイヴ    「アルバムには彼女の歌も入れたいんだ!」

  グレタ    「いや…、私はそんなつもり…。」

  プロデューサー「彼女には1、2曲ギターで参加を…。」

  グレタ    「…はい。」

  プロデューサー「物分かりの良い素敵な子だ!」

         (危っぶねー!と汗を拭い、他のスタッフと目を合わせる)

 

デイヴはかなりの説得力ですよ。Maroon 5アダム・レヴィーンですから。歌の上手さは申し分ないです。Maroon 5の最新アルバムから最新で公開された「Suger」MVを載せておきます。話題にもなってましたから。


Maroon 5 - Sugar - YouTube

 

そして、デビュー、ライブツアーとスターダムへのし上がり、2人に距離ができ始める、久々に家に帰ってくる、新曲をグレタに聴かせる、他の女に向けた歌と気づく、ど突く、デイヴ浮気告白、家を飛び出し、旧友のスティーヴ(ジェームズ・コーデン)の家に転がり込む、そして、スティーヴのライブで1曲歌うことになったと。

違う女に向けた歌と気づくのもすごいし、彼女にその曲を聴かすのもすごい。

 

また、スティーヴがすごく良い奴で、恋愛には発展しない男友達キャラ。浮気され涙を流すグレタに紅茶を入れるシーンでは「おいしくなぁーれ」と秋葉原メイドカフェのようなお呪いを。かわいい。

 

話は戻り、諦めきれないダンはそのままグレタをバーで出待ちし、飲みに誘い説得。ここでの2人の会話が良かった。テラハ観に行く人たちには、お口ポカーンって感じでしょ。

 ダン 「ノラ・ジョーンズカーディガンズのように君を売り出せるぜ!

     その為にはその男の子みたいな格好はやめて、

     もっと女の子らしい格好をしろ。

 グレタ「格好?歌は目じゃなくて耳で聞くものよ。見た目は関係ないでしょ。」

 ダン 「じゃあ君が本物だと思うミュージシャンは誰だ?」

 グレタ「ディランね。」

 ダン 「あれこそ見た目を重視している。

     髪型、サングラスを10年毎に変えてる。」

 グレタ「じゃあ本物は?」

 ダン 「ランディ・ニューマン。」

 グレタ「それは私も賛成!」

  (  乾杯!  )

 

何でしょうか、このやりとり。お前ら(製作陣)ホント音楽好きだなーって。私ついていくのにやっと…。

Norah Jones「Don't Know Why」、Norah Jonesのように。


Norah Jones - Don't Know Why - YouTube

The Cardigans「Lovefool」、The Cardigansのように、可愛く売り出してやると。


The Cardigans - Lovefool ("US Version" Official ...

 Randy Newman「You've Got A Friend In Me」、この曲しか知りませんが、大好きで泣いてしまいそう。


トイ・ストーリー「You've Got A Friend In Me」 - YouTube

 

で、契約交渉の為に彼女を連れて追い出されたレーベル会社に行き、曲を聴かせるも、あしらわれ、レコーディング費用の負担をお願いするも…。

しかし、

 ダン 「なぜスタジオで録音をすると思う?」

 グレタ「防音室と、調整機材があるから。」

 ダン 「PCとマイクがあればどこでも録音はできる!

     ニューヨークの街全体を使ってアルバムを作ろう!」

もうここからワクワクします。楽しいの連続。

過去にレーベルで売り出したミュージシャンなどを掻き集めバンドを組み、路地で、屋上で、駅の構内で、ニューヨークの街全体を使ってのレコーディングが始まるのです。

グレタはダンを煙たがる娘バイオレット(ヘイリー・スタインフェルド)と仲良くなり、レコーディングにギターで参加をし、崩壊していたダンの家族にも絆が芽生えるのです。

失恋で書いた曲「Like A Fool」をデイヴの留守電に吹き込み、聴いたデイヴはよりを戻したいと願う。


Keira Knightley - Like a fool (OST Begin Again ...

 

レコーディングを通し、グレタとダンの中も深まり、お互いのプレイリストを聴き合ったり、イヤホンで音楽を聴いたままクラブで踊るシーンは印象的だった。

デイヴはグレタをライブに招待し希望通り「Lost Stars」をオリジナルで歌うのですが想いは届かず、結局、ダンとグレタも恋には至らず。

出来上がったアルバムはレーベルではなく、自分たちでウェブで1ドルで発売。

会社をクビになるっていう始まりと終わりにニヤッとしました。

アルバム完成パーティーでの踊ったらダメゲームも下らなくて良かった。

序盤の、車の中でデモテープを聴き「俺の車に入ってくるな!」って駄目出しするシーンも。

 

グレタってお堅い女性ですよね。柔軟性が無い。苦手かも。顔の骨格もしっかりしていてちょっと苦手かも。

 

分かる人には分かる小ネタのようなものがたくさんあったみたいで…。

バイオレットの露出の多い派手な服装に、「タクシードライバーか?」って発言。

どういう意味か気になったので調べたところ、映画「タクシードライバー」(1976年)のジョディ・フォスターのような格好の例えのようです。

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どこかのシーンでの「ジェリー・マグワイアか!」って発言も理解できず悔しい。(映画「ザ・エージェント」のトム・クルーズの役名)

他にもたくさんあったはず。そこを理解するには、映画・音楽とアメリカカルチャーに精通するよう努力するしかない。あと英語の勉強も。

最後の「ジムへ捧ぐ」って字幕もどういう意味なのでしょうか。

 

昨日のアカデミー賞で歌曲賞は逃しましたが、初っ端にアダム・レヴィーンの「Lost Stars」のパフォーマンスはありましたね。

 

これからの気になる歌モノは、公開中の「君が生きた証」、5月公開の「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」、一番は4月公開の「セッション」。