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「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」試写会 ★★★☆☆

「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」試写会 ★★★☆☆

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映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』予告編 - YouTu

「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」 劇場公開日 :2015年3月13日

 

「SHERLOCK シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ主演で、第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ。第87回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。1939年、第2次世界大戦が始まり、イギリスはドイツに宣戦を布告。ケンブリッジ大学の特別研究員で、27歳にして天才数学者と称えられるアラン・チューリングは英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングとチームメンバーとの間には溝が深まっていく。チューリングを理解し、支える女性ジョーン・クラークにキーラ・ナイトレイ。監督は、「ヘッドハンター」で注目を集めたノルウェーのモルテン・ティルドゥム。

 

スタッフ

監督:モルテン・ティルドゥム

製作:ノラ・グロスマン

   イド・オストロフスキー

   テディ・シュワルツマン

製作総指揮:グレアム・ムーア

 

キャスト

ベネディクト・カンバーバッチアラン・チューリング

キーラ・ナイトレイ:ジョーン・クラーク

マシュー・グード:ヒュー・アレグザンダー

マーク・ストロング:スチュアート・ミンギス

チャールズ・ダンス:デニストン中佐

 

作品データ

原題:The Imitation Game

製作年:2014年

製作国:イギリス・アメリカ合作

配給:ギャガ

上映時間:115分

映倫区分:G

オフィシャルサイト:<公式>映画『イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密』オフィシャルサイト|3月13日(金)ロードショー

 

受賞歴

詳細情報を表示

第87回 アカデミー賞(2015年)

第72回 ゴールデングローブ賞(2015年)

 

(以上、イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 : 作品情報 - 映画.comより引用)

 

「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」 試写会(シネマート六本木)

評価:★★★☆☆

 

J−WAVE主催の試写会でした。場所は6月で閉館が決まっているシネマート六本木。今回の試写会は終演後にアンケートも実施され、まさに試写会という感じでした。前回初参加した試写会との規模の違いもありますが…。J−WAVEさんありがとうございました。

 

映画の事前情報を得るまで、アラン・チューリングエニグマも知りませんでした。実話に基づいた作品は知識を得られるので、それだけでも見る価値があります。想像通り難しい内容ですが、アラン・チューリングの不器用さに笑える場面も多々あります。ある分野に秀でた才能のある天才でも、欠ける部分はあるんですね。最近の言葉で言えば、「コミュ障」でしょうか。しかし、そのチューリングの不器用さもある人物で変わり、天才は偉業へと邁進して行きます。

 

主演の2人はとてもぴったりな役柄でした。これまでも天才役の多いベネディクト・カンバーバッチですが、何を考えているか分からないような天才・奇才の感じがひしひしと伝わります。すごく顔がかっこいい、ってわけじゃないのがその要因だと思う。劇中では髪型の刈り上げ具合や服装にブリティッシュボーイを感じ、とてもかっこよかった。キーラ・ナイトレイもやっぱり男前な役で、「はじまりのうた」では格好も男前でしたが、今回は格好は可愛らしかったです。

 

今の世の中を私たちが生きていることに関係する内容なので、他人事ではなくという気持ちで見てください。秘密をたくさん抱えた天才は、秘密が原因で…。面白い映画です。

 

以下ネタバレします。

 

1939年、第2次世界大戦、ドイツ軍に攻め込まれるイギリス軍は、ドイツ軍の暗号機エニグマの解読の為に各分野の精鋭達をブレッチリー・パークへ招集。その1人が数学者のアラン・チューリングベネディクト・カンバーバッチ)。ドイツ軍は暗号機エニグマで指示を送り、イギリスへ攻撃をしていました。

私にはこの暗号機エニグマの仕組みが難解でした。これを読んで何となく分かったような…。


連載:暗号と暗号史:【第5回】機械式暗号機の傑作~エニグマ登場~:HH News & Reports:ハミングヘッズ

イギリス軍は暗号機エニグマを1台盗み出すことに成功。ここ詳しく描かれていなかったような…。

ドイツ軍はこのエニグマの設定を1日毎に変える為、傍受した暗号を限られた時間で地道にひとつひとつ読解していくのですが、チューリングは「マシンにはマシンで対抗する」と言い切り、一人黙々と解読マシンの設計に取り組み、制作費10ポンドの必要を訴えます。しかし、協調性が無く、他のメンバーから嫌われるチューリングは相手にされません。チューリングは首相に手紙で訴え、その思いが通じ、チューリングがチームリーダーとなり、不要な2人を解雇し、新たな2人を雇います。その1人がチューリングでさえ8分かかったクロスワードパズルを5分台で解いたクロスワードパズルの天才ジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)。乗り気ではなかったジョーンを、

  「  時として想像しない人物が、想像しない偉業を成し遂げる。  」

と説得。チューリングに協力するジョーンを通し他のメンバーとの距離も縮まり、エニグマの解読機が完成します。その名は「クリストファー」。(実際はボンベ Bombe)

クリストファーとは、チューリングの少年時代の親友。いじめられるチューリングに救いの手を差し伸べ、数学に関する本貸してくれた、2人はいつも一緒でした。しかし、クリストファーは病死。チューリングはクリストファーを愛していたのです。愛した人を、数学の道に誘ってくれた人を、彼を思って、作ったマシンなのです。おそらくチューリングはクリストファーをきっかけに同性愛に目覚めたのです。

引き止める名目でプロポーズした彼女のジョーンもチューリングの本性には気づいていました。でも、「私たちは普通ではない」と納得。

解読が成功し、ドイツ軍が次に狙う標的が判明。しかし、本部に知らせ攻撃を阻止すると、エニグマ解読成功をドイツ軍に悟られ、エニグマが改良される可能性がある。ここで数百人を救うのではなく、これから数百万人救うことを選びます。受ける攻撃を最小限に止め、ドイツ軍への攻撃は偶然を装う。そして、仲間に潜んでいたロシア軍のスパイも上手く利用し、イギリス軍は戦争に勝利するのです。

私、エニグマの解読をドイツに知られずにどうやってドイツ軍に勝利したかと、スパイを逆利用した件、よく理解できませんでした…。

そして、1952年、チューリングの家に泥棒が入ります。捜査に来た警察をあしらった様子、部屋に不思議な巨大な機械がある様子から、警察はチューリングに疑問を持ちます。しかし、警察が調べてもチューリングの過去の情報は一切出て来ない。

勿論、政府はエニグマ解読の全ては国家機密として封印させていました。ブレッチリー・パークも無線機製造工場の名目でした。公になったのは1970年代とのことです。

その後、チューリングが泥棒の手引きをした男と性的関係があったことで逮捕されます。当時のイギリスでは同性愛は法で罰せられたのです。

釈放後、同性愛を矯正するため女性ホルモンの投与を余儀なくされます。チューリングは衰弱しクロスワードパズルも解けなくなり、そこへ現れたジョーンはこう励ますのです。

  「  時として想像しない人物が、想像しない偉業を成し遂げる。

     私が今いるのは、この世界があるのは、

     普通ではないあなたがいたから。              」  

1954年、チューリングは自ら命を絶ちました。死因は諸説あるようです。

 

チューリングの功績は、死後幾度と評価され、2013年にはエリザベス2世女王の名をもって正式に恩赦を与えられました。

 

この映画に度々登場する言葉が、

  「  時として想像しない人物が、想像しない偉業を成し遂げる。  」

この言葉を胸に生きると世界の見方が変わりそう。私が偉業を成し遂げるかもしれない。そう考えると、明日をより楽しく生きられそうです。