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「セッション」試写会 ★★★★☆

「セッション」試写会 ★★★★☆

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映画『セッション』予告編(4/17公開) - YouTube

 

「セッション」 劇場公開日 :2015年4月17日

 

2014年・第30回サンダンス映画祭のグランプリ&観客賞受賞を皮切りに世界各国の映画祭で注目を集め、第87回アカデミー賞では助演男優賞ほか計3部門を受賞したオリジナル作品。世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャーの指導を受けることに。しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく。「スパイダーマン」シリーズなどで知られるベテラン俳優のJ・K・シモンズフレッチャーを怪演し、アカデミー賞ほか数々の映画賞で助演男優賞を受賞。監督は、これまでに「グランドピアノ 狙われた黒鍵」「ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛」などの脚本を担当し、弱冠28歳で長編監督2作目となる本作を手がけたデイミアン・チャゼル。

 

スタッフ

監督:デイミアン・チャゼル

製作:ジェイソン・ブラム

   ヘレン・エスタブルック

   ミシェル・リトバク

   デビッド・ランカスター

 

キャスト

マイルズ・テラー:アンドリュー・ニーマン

J・K・シモンズフレッチャ

メリッサ・ブノワ:ニコル

ポール・ライザー:ジム・ニーマン

オースティン・ストウェル:ライアン

 

作品データ

原題: Whiplash

製作年:2014年

製作国:アメリカ

配給:ギャガ

上映時間 107分

映倫区分: G

オフィシャルサイト:映画『セッション』公式サイト

 

受賞歴

第87回 アカデミー賞(2015年)

第72回 ゴールデングローブ賞(2015年)

 

(以上、セッション : 作品情報 - 映画.comより引用) 

 

「セッション」試写会(2015年4月9日 よみうりホール)

評価:★★★★☆

 

更新が遅く公開日になってしまいましたが、先週試写会で観てきました。

エンドロールに入ると同時に会場では拍手が巻き起こっていました。面白かったです。予告編で「ラスト9分19秒。映画史が塗り替えられる。」と、音楽モノということで、壮大な演奏シーンと予想はしていたものの、ただの壮大な演奏シーンではなかったです。最後の最後まで感情がぶつかり合い、まさに「音楽で闘う」映画でした。どこまでも憎しみ合い、それは「音楽」を愛するが故で。 

 愛の鞭なのか、はたまた、いじめなのか、度を超えたフレッチャーの指導は、笑えます。口が悪く、見た目、家族のことまで挙げて罵ってきます。

「このホモ野郎!手コキよりも早く叩け!」に一番笑いました。 

 

以下、ネタバレします。印象に残ったシーンと感想を述べます。

 

シェイファー音楽院にてフレッチャー(J・K・シモンズ)率いるトップバンドに誘われたアンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)の練習初日。練習開始早々、演奏を止め、ホーン隊の音程のズレを指摘するフレッチャー。

  フレッチャー 「 ズレている奴、名乗り出ろ。 」

  ホーン隊達  「 … 」

  フレッチャー 「 ラストチャンスだ。ズレている奴、名乗り出ろ。 」

  ホーン隊達  「 … 」    

  フレッチャー (ホーン隊Aを指し)「 お前吹いてみろ。 」

  フレッチャー (ホーン隊Bを指し)「 お前吹いてみろ。 」

  フレッチャー (ホーン隊Cを指し)「 お前吹いてみろ。

                       お前じゃないか!!!!

                     ズレている意識はあったか!? 」

  ホーン隊 C  「 … 」

  フレッチャー 「 下を見るな!!食べ物は落ちてない!ブタ野郎!!

           ズレている意識はあったのか!?         」

  ホーン隊 C  「 …はい。 」

  フレッチャー 「 何をじっとしてる!!

           出て行け!!!    」

 (ホーン隊Cが部屋を出る)

  フレッチャー 「 実際、ズレていたのはお前(ホーン隊B)だ。

           一番の問題は自覚がないことだ。

           10分休憩だ。次はニーマンに叩いてもらう。  」

お笑い芸人・千鳥の言葉を借りるなら、クセが凄い!!指導法のクセが凄い!!

 

テンポを掴めないニーマンに痺れを切らす、予告でも印象的なシーン。

  フレッチャー 「 Not My Fucking Tempo!!!!! 」

日本語訳は「テンポが違うんだよクソが!!!!」といった感じでしょうか。映画を多く観るようになり「Fuck」が多用されていることに気づきます。良い意味でも悪い意味でも使われる面白い言葉です。

Fuckの意味といろいろな使い方:使用は控えて意味だけ分かっておきたい|OGのゆる〜い英会話BLOG

 

あるコンクールでニーマンは血だらけでボロボロの演奏をした後にフレッチャーに殴りかかり学校を退学処分。ニーマンの言及もあり、フレッチャーは指導に問題があったと教師をクビに。その後、ドラムから離れたニーマンは小さなライブハウスでフレッチャーに遭遇。フレッチャーは、

  フレッチャー 「  ミュージシャンの育成に有害な2ワーズはこれ以外に無い。

            『Good Job』だ。  」

と、そして、チャーリー・パーカー、ジョー・ジョーンズの例を挙げ厳しい指導には理由があったことを弁明し、2人は和解。

フレッチャーがクビになる際の証言も躊躇したニーマンからも分かるように、ニーマンはフレッチャーの厳しい指導には意味があることをちゃんと分かっていたのです。

近くあるJVC音楽祭でのフレッチャーが指揮をとるバンドのドラムへの誘いを受ける。曲目はシェイファー音楽院と同様。考えて連絡をくれというフレッチャーに対し、その場でニーマンは快く快諾。

2人は和解し、この後ステージで共演し、ハッピーエンドな「ラスト9分19秒」だと思ったのですが、違いました。フッた元カノをJVC音楽祭に誘うも新たな彼氏ができていた、というのもここからハッピーエンドに一筋縄ではいかない予兆です。

演奏直前、指揮台からドラムのニーマンに近づき、

  フレッチャー 「 密告したのはお前だろ! 」

鳥肌立ちました。フレッチャーは丸くなったと思っていたのにこれです。

そして、知らない曲の演奏が始まります。シェイファー音楽院と同様の曲目ではなく、全くやったことのない曲。ニーマンだけ譜面がない状態。

どこまでも末恐ろしいフレッチャー。ステージでの仕返しが始まったのです。

何となくでドラミングをするも、「ざまみろ」と言った表情を見せるフレッチャー。

ここで怯まないのがニーマンです。ここから反撃が始まります。

曲間に狂ったようにドラムと叩き出す。憤るフレッチャーだが、ニーマンのドラムは止まらない。名曲『‪Caravan』の演奏を始め、ニーマンは他の奏者に合図を送り、フレッチャーも思わず笑みを零し、指揮をとり出す。そして、『‪Caravan』の壮大な演奏で映画は幕を閉じる。

気持ちをぐんぐんと掴まれたピークでエンドロールがスパッと入ったので、拍手喝采でした。

Caravan』を聴いておくと良いでしょう。


Caravan - YouTube

 

先日、映画『バードマン』も見ました。『バードマン』『セッション』と観た上で今年のアカデミー賞でのニール・パトリック・ハリスの演出が楽しめました。


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